ギャッベをオキシ漬け

羊毛で草木染のギャッベ。
オキシ漬けするとどうなってしまうのでしょうか?


オキシクリーンというUSA発の酵素系漂白剤。
長年落ちなかった汚れが、このオキシクリーンにしばらく浸しておくと劇的に落ちるということで数年前から主婦の間で話題を呼び、この事を巷では“オキシ漬け”と呼ばれています。


今回は、ギャッベをオキシ漬けにしてみるとどうなるのか??
を実験してみました。

オキシクリーンには、“使用不可”リストとしてウールが記載されているものの、
1、純粋な好奇心
2、羊毛の特性を知り、適した洗剤がどの様なモノかをお伝えすること
を目的にギャッベをオキシ漬けしました。

それでは、以下の動画より実験結果をご覧下さい!




【オキシ漬けの結果】
動画でご覧いただいた様に、ギャッベは激しく色落ちしてしまいました・・
そして、羊毛がツヤツヤ・キシキシの肌触りになってしまうという結果に終わりました。

【洗剤を使用する時は、中性洗剤を!】
羊毛をコーティングしている油分は酸性です。
オキシクリーンは弱アルカリ洗剤。

酸性×アルカリ性がぶつかることで、ギャッベの羊毛を守る油分“エピキューティクル”が剥がれ落ちてしまい、その結果として同時に色落ちが発生し、肌触りもキシキシになってしまったという訳です。

また、酸性の洗剤で洗濯しても汚れが落ちない為、ギャッベを洗濯する際は、“中性洗剤”またはヒト用のシャンプーを使用するのが良いでしょう。