【2018.8.22】 イラン ギャッベの旅 4日目② カシュガイ族の現実

シラーズの観光スポットを後にし、夜に向かったのがサッカースタジアム。

この日はイランのフットボールリーグ戦で、カシュガイチームの試合があるとのこと。

バザールでゲットしたカシュガイ帽を被り、スタジアムへ。

観客席には、多くのカシュガイが!
ここにもあそこにもカシュガイ!!

カシュガイ帽を被っていると、色々なところから声をかけられる。

残念ながら試合は0-2で敗れてしまった。
スタジアムには売店というものが無く、水飲み場が2ヶ所あるのみ、喉が渇いても何も買えない。
日本の野球場にある観客席の売り子さんなども勿論いない。
(もしかすると、ビジネスチャンス有りか??)
スタジアムを後にした私たちは、その日の宿泊予定だったムハンマドの別の友人宅へ。
そこには、イラン人の40代?くらいと思われるおっちゃんたちが既に夕食のスタンバイをしていた。

後で聞くと、全員20代とのこと・・
逆にわたしの年齢を聞いて驚いていた。
本当に日本人は外国に行くと若く見られる。
ビザを食べ、チャイを飲み、ウッカ(水タバコ)をふかし、イラン流もてなしを受けた。
私以外は全員トルコ語。
何を言っているかは雰囲気で察するしかないのだが、とても馬鹿げたことしか言っていないのは多いに理解できた。
私の仕事を聞かれ、日本でギャッベを販売していることを話すと、自分のところから買わないか?と熱烈にビジネスの話を持ちかけてくる。
イランは、長年に渡る経済制裁で経済がすっかり冷え込むも、2015年アメリカがオバマ政権だった際に核査察を受け入れ、経済がこれからか?と期待されるも、トランプ大統領に変わり元の木阿弥に・・
その様な状況下、「若者たちは仕事がなく、お金もあまり持っていない為、俺たち結婚も出来ない‼」とひとりの男性が嘆いていた。
人生を切り開く為にも、私たち日本人とビジネスを始めることはひとつのビックチャンスと捉えているのだろう。
 
わたしが掲げているペルシャドリーム2020とは、もしかすると彼らにとってもペルシャドリームなのかもしれない。
雰囲気や声がハリウッド俳優のジャック・ブラック似のへミッドはとてもファンキーな男で、超絶早口で私にトルコ語をまくしたてたり、どういう訳か「結婚してくれ!」と求愛される始末。
こんな愛すべきカシュガイ野郎どもに囲まれ、シラーズ4日目は幕を閉じていった。

家の中には、キリムやギャッベなど絨毯がさりげなく敷かれていた。
 
初日に泊まったホテルの絨毯もそうだったが、
“絨毯は使い倒してこそ味が出てくるものだ“と改めて感じた。