羽田〜イスタンブール移動の機内、Kindle(電子書籍)やSwich(ゲーム機)をいつもの様に持参しているが、今回は少し変わった暇潰しアイテムを持参した。
それは、お馴染み(?)キリムコースター。
キリムコースターで何をするかと言うと、先ずはこちらをご覧頂きたい。
Oさんというお客さんより送って頂いた写真。
キリムコースターの長いフリンジを三つ編みしたりビーズを付けたりしておられるのだ。
長いままの房もそれなりの良さがあるのだが、ひと手間加えるとこんなにも素敵な仕上がりになる。
この様なフリンジ遊び、を自分でもやれるようになりたいと考え、工房の先生に相談したところ、以下のような編み方をしては?と提案を受けた。
“ギャッベのフリンジを残さない処理”の様な仕上がりになるようで、先ずはこれを習得すべく2枚のキリムコースターを旅に持参した。
最初は教えて貰った通りにやる。はじめのうちは「どの糸をどう編むとこうなる」が理解出来ていない為、ひたすら教わった通りに編み続ける。
そうして、規則的に編んでいくと「おや?」と思うようなきれいな編み模様が現出してくる。
「この動きが正解なのか?」と仮説を立て、同じ様に編んでみても同様の次の編み目が出来る。
「こう編むとこうなる」ことが分かった指と脳は、次はより美しく丈夫なひと目を編むように動く。
この一連のプロセスを感じる瞬間が手作業は本当に楽しい。(スポーツもそうなのかもしれない)
原理が分かってくる頃にはようやく手先も考えずに動くようになり、手に回していたエネルギーを脳に回すことが可能となる。
取り敢えず1回目の編みが終了。2回目にはよりきちっとした編みが出来そうだ。
さて、交通機関での移動中、あまり考えていないとデジタルのデバイスを使いがちになるものだが、デジタルではなくアナログ、インプットではなくアウトプットという選択もある。
アナログは何と言っても心が安らぐ。
デジタルは使い方を間違えると、時間を浪費してしまう傾向にある。
取り組むきっかけを与えてくれたOさん、ありがとうございます。
もう少し慣れて来たら、誰でも参加可能な「全日本フリンジ遊び選手権(優勝者には豪華賞品有り)を開催したい。
…と、移動中の手仕事の可能性とフリンジ遊びの伸びしろについて思いを巡らせたイスタンブールへの機内であった。
ふと気が付くと、通路挟んだ窓側の外国人女性も、私同様に読書灯を灯して何か手を動かしているではないか。
よく、電車内で本を広げて読んでいたら周りの人もパラパラと読書を始めるということがあるのだが(自身が他者に影響されて読者を始める時は「そうそう、本読まないと…」「こうしちゃおれん」みたいな感覚)、この女性も私の手作業が伝染したのか?と内心少し嬉しく思った。
しかしよくよく目を凝らすと、その女性はネイルを磨いていたのだが。(ネイル磨きも手作業は手作業ですね)