アゼルバイジャン・トルコ語を学んたきっかけと、思わぬ効用について

前回の敷物紀行(ウズベキスタン〜イラン)より帰国した3月11日からほどなくして、アゼルバイジャン・トルコ語を習い始めた。

オンラインのレッスンで、アゼルバイジャン・トルコ語の研究をされている日本人の先生から教えて貰っている。(先生は著書も多数出版されている。)

アゼルバイジャン・トルコ語を学びたいと思ったきっかけは、イランのアゼルバイジャン地方の言葉がアゼルバイジャン・トルコ語である為。

絨毯屋になった後から本格的にペルシャ語を学び始め、そのペルシャ語をひっさげイランに乗り込んでみるも私がイランで会う人会う人、話している言葉はトルコ語(広い意味での)では無いか。

勿論、イランではペルシャ語が公用語である為、ペルシャ語も飛び交っているのだが、その家族や親しい者同士の時、彼らはトルコ語を使うのである。

このことから、タブリーズやヘリス、アルダビルといった都市に行って会話をする際、出来るだけ現地の言葉であるトルコ語を使いたいと思うようになった。

しかしながら、イラン政府としてはトルコ語を公に使うことは良しとしていない為(仲間内で会話に使う程度はお咎め無い様子)、イラン国内で彼らの話すトルコ語のテキストなどを探そうとしても見つからない。

そんな時「貴方がたの話すトルコ語に最も近い国の言葉は何?」と聞いたところ、「アゼルバイジャン語」という思いがけない答えが返ってきた。

これについては「通じない訳では無いけど、強いて挙げれば…」の様な条件付きだと考えていたが、以外にも”お互いかなり近い”とのこと。

これは学ぶ価値が有りそうと感じ、オンラインレッスンを受けるようになった次第。また、次回敷物紀行の目的地もここまで述べた経緯よりアゼルバイジャンに絞られて行くことになる。

さて、そんなきっかけで学び始めたアゼルバイジャン・トルコ語。アゼルバイジャン共和国とイランのアゼルバイジャン州を旅行する時に使えれば…くらいに考えていたのだが、現在トルコ旅行中にも大いに役立っている。(トルコ語と名が付くからには当たり前といえば当たり前なのだが…)

感覚的には、文法や発音含め相当な部分で共通していると感じることが出来る。(逆にまったく共通していない箇所を見つけた時も嬉しいのだが)

画像内、TR=トルコ共和国、AZ=アゼルバイジャントルコ語

アゼルバイジャン語の先生曰く、トルコ共和国の中でも、東に進むほどアゼルバイジャントルコ語にグラデーション的に近付いて行くらしい。

まだそこまでの聴き分けが出来るとは到底思えないが、現在の自身の語学レベルなりに、その辺りを楽しんでみたいと思う。           (ドウ・エクスプレス車内にて)